11/9(月) 筋肉痛はやはり2日後に来た
A/WからS/Sへの切り替わりのこの時期、昔から端境期となっていました。
モノが売れている時代は、A/Wの追加生産とS/Sの前倒し生産で
端境期など縁遠かったものですが、昨年よりこの時期の発注数量の
落ち込みが顕著となり、今年を見ればさらにその幅が大きくなっています。
百貨店売りは毎月昨対割れをしていますので、一昨年と比較すると...
その前年対比では...恐ろしい数字になっています。
昨対比売上減少に伴い、上代設定見直しも比例関係で押し寄せて来まして、
今更ながら海外生産に移行する動きさえもあります。
委託販売・早期セール開始...
百貨店機能は、既にデパ地下の収益・集客のみとなっています。
(※健闘している店舗も中にはありますが)
ファッションを知らない大卒バイヤーが増えた...
と嘆く方もいました。
最近、また「失われた10年」の話が出ました。
「失われた10年」でそれまでの服作りのシステムが崩壊したものの、
安易な海外生産シフトで何の変革も無しにその後も売れる時代を
過ごしてきたツケが、ここにきて一気に露呈された気がします。
その間、消費ニーズに合わせた服作りを展開したユニクロや
一部セレクトショップが、今日売上を増大させている事も頷けます。
我々生産側も、旧態依然した依存体質から脱却出来ずに、
瀕死の状態に追い込まれています。
この元凶に「ファストファッション」を挙げる方が多々いますが、
それではその対抗策・打開策を論じる方は少ないです。
ファストファッションの潮流を遮る事は、最早不可能ですが、
そのトレンドだけを抽出して、とことん素材と作りにこだわった
ハイエンドのファッションを作り上げて、勝負していただきたい。。。
アニメに代表されるサブカルチャー以外にも、そういう要素を取り入れた
日本発のファッションが輸出される日を目指して、
デザイナーが長とはならないフラットなチーム体制での服作りを、
これからも模索していきます。
厳しい現況の中でも、このような前向きな考え方が出来るのは、
継続的情報発信により培ってきた財産があるからこそ...です。
その財産は、全て「人との出会い」です。
情報発信=ネットビジネスと混同されがちですが、これだけ情報過多に
なりますと、やはりリアルから発信された情報の方が活きてきます。
「考える事は誰でもできる。それを、まず行動しながら考えるように
変えろ」
R営業マン時代に先輩から言われた言葉が、今でも柱になっています。
とにかく、頑張ります。