以前、縫製で上がった製品を見ていて気付いた点がありまして
その問題点を解決し、各縫製スタッフにフィードバックして
改善した箇所があります。
表袖付けの際、縫い方向によってアームホールにイセ分量落ちによる
シワが発生しやすくなります。
左袖前部分と右袖後部分にその症状が見られるのですが、その改善方法を
チョコっとお見せします。
※これは普通のプレタ工場では、当たり前の作業だと思いますが。
※但し前提条件として、袖ぐし縫い〜ぐしアイロンは施す。
【袖ぐりの前・後を同時進行】
◆縫製後...


矢印部分に、浮いているシワが見えます。
このシワが、表に凹みシワとして現れます。
◆袖ぐりにアイロンを入れる


アームホールの形状を伸ばさないようにアイロン台にセットして、
袖ぐりの釜底から必ずショルダーポイントに向けてアイロンを入れます。
逆方向にアイロンを掛け易いのですが、そうするとイセ分量が全て
落ちてしまいます。
◆アイロン後...


縫製後にあったシワが綺麗に消えました♪。
その処理をしたジャケットです。。。

先代の社長がよく言っていました。
「袖は、鱈の腹のようにふわっと被ってくるものだ」
と...
★こちらは、同じ処理をしたメンズのジャケットです。


サンプル段階ですが、後ろのイセ分量が多すぎますので、
サンプル提出時に報告いたします。