2009年04月19日

【日本モデリスト協会A/記念講演】

4/19(日)  せっかくの渾身記Aも再アップ...

(前記/総会を終えて...)

みやしん社長の宮本英治氏による記念講演が開催されました。

「テキスタイルクリエーション」

090418_1445~講演.jpg 090418_1639~記念講演.jpg


(プロフィール)

宮本氏は機屋の次男として生まれ、大学卒業後まったく畑違いの旅行業界に就職。
その後みやしん鰍ノ入社しました。
その当時は男着物100%で、入社後は全国を営業で飛び回っていました。
織機が忙しく稼働していたものの、小売先では動きがすでに止まっており
将来に危機感を持った宮本氏が社長に事業転換を提言。1970年代後半から
服地作りをスタートさせました。
当時の産地はコンバーターを通して流通させていましたが、東京に近い立地を
考慮して直接取引を開始しました。
飛び込みで営業に回ったものの、99%は断られました。
その中でも、当時の三宅デザイン事務所での皆川魔鬼子さんとの出会いが、
この世界に繋がるきっかけとなったのです。

百貨店を回っては市場分析を繰り返し、同業他社の織物機械(生産設備)との
差別化を研究、その最終結論として「縦糸に麻にする」という技術的に
一番難しいとされる手法にチャレンジしました。
それが「テキスタイルクリエーション」の原点となったのです。


(各種サンプルを交えて)

多重織・立体織・プリーツ織といったサンプルの数々が回覧され、実際に
手にとってその織りを体感しました。 

090418_1632~中糸入りストール.jpg 090418_1641~ワンピース.jpg

写真/左は、中糸を通したストール。
写真/右は、縫製を必要としない立体織のワンピース。


(その他の活動)

・「テキスタイルネットワーク」
全国各地の産地より1社ずつ選出、30社が集結して毎年展示会を開催。

・八王子を中心に、デザイナー・テキスタイル・縫製工場が一体となった
活動をスタート。

・50年以上前の旧式織機と最新鋭のコンピューターを駆使して、
今までにない新しい織物を創造。


【講演後記】
「平織は、縦糸12本と横糸12本の織り成すシンプルな構造。
その144の交点が上になるか下になるかで、理論上は2の144乗
=281兆の3乗のパターンが存在する」
その数値的理論を頭の中で描き、様々な織物を創造し続けながら
同時に「ジャパンメイド」を世界に広げようとする宮本氏の姿に、
大きな感動と共感を抱きました。

素敵な講演をありがとうございました♪。
posted by ミズミズ at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本モデリスト協会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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