最近、率先して検証しています。
昨日は「縫い代のツレ」と「袖のくせ取り」の検証を...
対象製品/裏無しパイピング始末のジャケット
打ち込みが多い硬い生地・縫い代片倒し・ウェストがシェイプ
(※量産進行品につき画像無し)
■ウェストシェイプ部分の縫い代のツレ
下記3通りのアイロン処理を実施。
@縫い合わせ前にくせ取り
A縫い合わせ後に縫い代を伸ばす
Bパイピング始末後に縫い代を伸ばす
[結果]
・予想通りB→A→@の順番で、縫い代のツレは減少。
・それでもウェストに縦地の目が通る為に、さらなる工夫が必要。
(総裏ならば、縫い代に切り込みを入れる方法もとれるが...)
>1mmだけ縫い代を削ってツレを軽減。
※[くせ取り]については"コチラ"をご参照下さい。
■袖のクセ取り
パターンを見ると、山袖と下袖の形状よりかなり深い位置までくせ取りの
アイロンを入れないと、上手く袖が仕上がらない模様...
下記3通りのアイロン処理を実施。
@深めにアイロンを入れてくせ取り
A縫い合わせ後にくせ取り
B縫い合わせ後もそのままアイロン処理
[結果]
・こちらも予想通りB→A→@の順番で、袖のカーブが生まれます。
・結論としては4cm程、深めにくせ取り処理が必要。
※[袖作り]については"コチラ"をご参照下さい。
日々、素材・デザインが変化します。
故に日々、検証が必要です。
その事を再認識しました。
ラベル:くせ取り


愛媛の清水縫製といいます
確かに袖付けでのくせ取りは想像よりも手間が掛かると思います
特に高密度のタイプライターコットンなどの生地は大変です
デザインや縫製仕様と生地の物性がミスマッチの場面もあると思います
工場からの情報発信に努力しなければ・・・
これからも御社のブログを楽しみにしています
ご訪問ありがとうございます。
情報は発信量に比例して集積します。
このような技術・手法も、様々な方々からアドバイスを
いただく事が出来ました。
常に多くの引き出しを準備する。
そして埋もれようとする"技術の引き出し"を、我々が
継承する...
それが国内縫製を営む者の使命だと思います。
[追伸]
南予は馴染み深い土地です♪。