今月号の[近代縫製新聞]の1面に、関心のある記事が掲載されていました。
【提言】与える工場への転身
[日本アパレルテクノロジスト連盟]
「受身から与える工場への変身」
記事を読んでいくと、【新しい生産システム】や【これからの構想】など、
まさに弊社が実践しているコトと合致しているではないですか!!。
すぐさま島田記者に電話をして、代表の市村さんへの取り次ぎを頼みましたら、
すぐに折り返し電話をいただきまして、了解がとれたので市村代表に
直接電話をして欲しい...とのコト(島田さん!感謝!!)。
(頃合いをみて電話をしました)
市村さんは、福装/笠原さんや岩手モリヤ/森奥さん達と懇意にされていて、
簡単な自己紹介の後、早速アポイントがとれました♪。
(待ち合わせ場所のダイヤモンドシティ川口に向かいます...)
1階のスタバで待ち合わせ。
市村さんにお会いしました!!。
(以下、市村さんの言葉から抜粋...)
■30年前にスウェーデンに工場見学に行った際、「先進国なのに何故に縫製業が
まだ存在しているのか」という問いかけをしたところ、
「例えば自国の軍隊の軍服を、他国で作る国はありますか?。
事業所数は減少しても、縫製工場は必要。必ず日本もそうなる」
という回答があったそうです。
当時の日本は右肩上がりで、その後の衰退は想像には及びませんでしたが、
近年の惨憺たる現状に直面すると、再度スウェーデンで聞いた言葉を
思い出し、改めて国内縫製の存在意義を考え始めました。
■縫製業は、完全に"労働集約型"と位置付けされていますが、
これから目指す方向は"知的集約型"でなければなりません。
これが海外生産との明確な差別化となります。
その為には、セル〜少人数のグループ生産による技術向上が必要です。
■売り方を考えなければなりません。現在の店舗は倉庫のようなもの。
10万近くもするジャケットを吊し試着させ、何人もが袖を通した服を
平気で売っています。
このような販売方法は、他の産業では考えられない事で、商品はヴァージンの状態で
お客様に届けられるべきです。
※頂いた資料には、ヒントとなる様々な内容が記されていました。
お話は縫製以外にも広がりを見せましたが、その後は私の方から
自社の現状とそこに辿り着いた経緯(セル生産の定着など)、
協会活動を含めた今後の展望を、僭越ながら熱く語らせていただきました。
今後の活動の中で、連携をとって頂けるとのコト!!。
嬉しい限りです♪。
素敵な出会いに感謝!!
>試着させ、何人もが袖を通した服を
平気で売っています。
これは、私も客として気になっていました。
特に女性は化粧をしたまま試着することになりますので、なおさら気になります。
それから、何人もが試着をしますと、生地が伸びたりするのではないかと心配です。
先日スカートを購入したのですが、なぜか書かれているサイズよりも、実際の寸法はワンサイズ(4センチほど)大きくなっていました。
お店の方が言うには「伸びたのだろう」と。
スカートは気に入ったので購入したのですが、ワンサイズ詰める必要があり(つまり、本来の寸法に戻す)、そのお直し代として4000円ほど支払わなければならず、少し釈然としませんでした。
電化製品など他の商品は、普通は店頭に並んでいるのは見本で、実際購入するときは店員が奥から新品を持ってきますよね。
洋服もそれが出来れば理想的なのですが(そして、店頭に吊られていて皆が試着したものを売る場合は値引き)。
いつもありがとうございます。
市村さんとお話ししていて、はたと感じた部分でした。
業界では当たり前のようになっていますが、
他業界ではあり得ませんからね。
新たな売れる売場作りのヒントになるでしょう。