唐突ですが...
"モアレ"が発生しました。
シルクサテンの生地に、全面芯をローラー式接着プレス機で接着する際に
よく起きる症状なのですが、接着後に生地にクッキリと横段が出るコトを、
"モアレ"と言います。
この言葉は、いろいろな場面で使用されますが、繊維におきましては
このようなシルク系生地の、横糸と縦糸の関係に起因して、
熱収縮により紋様が発生する現象のコトを指します。
芯地に記載している接着条件は...
温度: 130度
圧力: 1kg/u
速度: 7秒
この条件下で、
対処法[1]
離けい紙に挟んで縦方向でプレス機に入れる。
すると、このような横段がクッキリ出ます。
次に
対処法[2]
同じく離けい紙に挟んで、横方向に入れる。
縦方向に入れた時よりは、横段が薄くはなりましが発生します。
続いて
対処法[3]
接着条件を
温度: 110度
圧力: オープン(0)
速度: 7秒(そのまま)
に変更して、横入れします。
モアレの発生は、解消されました。
※芯接着後に生地をバイヤス方向に引っ張って、剥離しないか確かめます。
手前から
縦入れ→横入れ→接着条件変更 となります。
これでも解消しない場合は...
平プレス機で対応しますが、弊社は既にその機械を有していませんので、
最終手段としては都内某所にある"巨大な平プレス機"をお借りします。
何をするにも、細かい配慮・工夫が必要です。
ご参考までに。。。
ラベル:モアレ