(昨夜、恵比寿にて...)
APC-NETのボランチ/ユカアンドアルファさんのセミナールームにて、
「NYのパターンメーカーさん事情」
のセミナーが会員向けに開催されました。
講師は、ユカさんのNY事務所駐在のMiwaさん。
※セミナー告知文より引用...
今回APCメンバー、ユカアンドアルファスタッフのMiwaがNYから一時帰国しています。
Miwaをちょっと説明させていただきます。
彼女は現在ユカアンドアルファNY事務所で働いています。NYでは弊社の本来の業務、
アパレルCADの販売・レンタル、インストラクターをしながらパターンメーカーとして、
NY近隣アパレル・工場へパターンサービスを展開しております。
よってそのような日々の仕事の中で、NYのパターンメーカーさんをはじめ多くの業界で
働いている方がたとの交流があります。
そこで、その業務の経験(奮闘?)や彼女の視点から見た、NYのファッション業界の
現状を写真などを交えながら、APC皆様へお話させていただこうかと
この企画を考えました。
そしてサポート役に、NY進出を画策中のファッションしらいしの白石社長。
セミナーの内容を以下、簡単に紹介させていただきます。
◆パターンは、プロダクション用とコレクション用に大別される。
[プロダクション用パターン]
・ハードペーパー(厚紙)を使用。
・型入れは、基本的に1人取り。
・マーキングは実寸大で出力。
[コレクション用パターン]
・パターンの国外持ち出しを嫌う。
・寸法には拘らない。
・デザイナーとパターンメーカーの距離が近い。
・モデルがフィッティング(ボディは使わない)。
・モリズン(トワル)は実際の生地を使用。
・仕様書はなく、代わりにカッターズマストという
生地別パーツ数の表のみ存在する。
・スタイリストの役割が非常に大きい。
◆日本人の活躍
・日本人のパターン技術は高く、信頼度も高い。
・有名ブランドには必ず日本人のパターンメーカーが存在する。
◆NYはサバイバル
・エネルギッシュ&ハングリー → パワフル
・パターンメーカーは高収入だが、恐ろしいほどのスピードが
要求される。
◆質疑応答の中で
・デザイナーのスケッチ画からパターンメイキング。
・仕様書がなくても服作りが完成。
↓
・デザイナー&パターンメーカー&ソーワーの距離が近いので、
意志の疎通のもと無駄のないスピード感で服作りが進行する。
↓
・パターンメーカーはデザイナーの領域、ソーワーはパターン
メーカーの領域まで踏み込んだ理解度と創意工夫を持つ。
↓
・縦割りに分断化された日本の服作りは、一番大事な感性を削ぎ落と
された感がある。
◆マンハッタンは、日本でいうところの馬喰横山町に縫製工場があるようなもの
・とにかく仕事は、至るところに転がっている。
◆マーケットは国外に
・今が、まさに過渡期である。
・一歩踏み出す勇気を。
参加した会員に勇気を与えていただきました。
今回のセミナーを企画・運営していただいた
ユカアンドアルファ及びAPC-NET事務局の皆様
本当にありがとうございました。