(昨夜、台東区小島にて...)
台東デザイナーズビレッジ×ここのがっこう シンポジウム
「グローバル時代のデザイナー育成を考える」
From here everywhere!〜ここから生まれる新しい才能〜
■出演
・宮智泉氏 讀賣新聞編集委員 ファッション担当
・山縣良和氏 リトゥンアフターワーズ デザイナー・ファッション教室「ここのがっこう」主宰
・西山高士氏 2010年度 ITS #NINE グランプリ(文化服装学園卒業 ここのがっこう第1期生)
■司会
・鈴木淳氏 台東デザイナーズビレッジ 村長・社団法人 日本ファッションプロダクト協会 理事
宮智氏> 日本と海外とのギャップを感じる
・7年振りにパリ・ミラノのコレクションを訪れるが、大きな失望感に駆られて帰国。
御三家以外の「日本の存在の無さ」を実感。
・皆が思うほど、そんなに日本からファッションの情報は発信されていない。
・日本のファッション情報のソースはネットであり、英語で検索すると極端な事例ばかりが注視される。
山縣氏> 「ここのがっこう」の立ち上げ
・日本と外国の教育を受けているので、自らが経験した"価値観の相違"などを伝えたい。
・デザイン教育の理解においての相違。
日本は専門学校を主軸に、外国は"ファッションはアートに属している"。
概念的な発想は、新たな概念を生み出す。
・ファッションの時代観をどう伝えるか。
日本には議論する場がない為、がっこうを立ち上げる事を決意。
・カリキュラム
1.アイデンティティ&コンセプト...自分の概念を確立する
2.デザイン&デベロップメント...リサーチ→デザイン
3.どうまとめるか...展示会・コレクションの実施。ポートフォリオの作成。
西山氏> グランプリ受賞に至るまで
受賞した作品の一部が展示
・母がイッセイミヤケに在籍していた事で、幼少の頃より服作りに興味を持つ。
・日本の専門学校は、期限内サンプル提出を良しとしている。
・「僕は0点」のDVDを見て、ここのがっこへの入学を決意。
・受賞作は、「モンハン(モンスターハンター)」がテーマ。
日本のポップカルチャー(オタク文化)を、世界に出す
山縣氏>> 「受賞の背景」
・とある裏技により注目を集める。
・ヨーロッパのコンサバティブなファッションゲームに乗らず、素直な熱意が伝わった事が要因。
宮智氏>> 日本はもっと積極的に
・日本のブランドは、大同小異。
・日本には、世界に通用する共通言がない。
・韓国、中国の脅威
鈴木村長の軽妙な司会進行により、シンポジウムは非常に中身の濃いものとなりました。
(セミナー終了後...)
3Fの体育館で開催されている、ここのがっこうの生徒たちの「work in progress展」を見学。。。
どの作品も、強烈な個を訴えていました。
(いつもの花の舞にて...)
総勢40名による懇話会に参加。
久しぶりに、若者達と熱く語り合いました。。。