縫製部門を、一人一着丸縫いの[一人屋台方式]
に移行してから約2週間が経ちました。
一人がテープ貼りから袖付けまでの全工程を、
完全丸縫いで服を完成させます。
今までサンプルなどは、何名かが丸縫いで担当していましたが、
昨年末に今後の弊社の方向性をブレストした際に、
(TV出演で一躍有名になった)専務の発案で縫製部門全員を
「完全丸縫い生産」
に切り替える事にしたのです。
弊社のメリットを最大限に生かす為の、
高付加価値多品種小ロット生産に対応するには、
作成に携わる一人一人がレベルアップ&多能工化
する以外にないという結論からです。
先月末の完全移行までの間に、休日を利用して「技術講習会」を
何回か実施しました。
初工程しか担当していなかった人も、1着丸縫いしました。
中途入社した人も、丸縫いスタートとなりました。
現時点では、経験の差から出来高にバラつきはありますが、
着実に一歩一歩前進しながら1着の服を作り上げています。
金曜日に、今まで袖作りが専門だった人が初めて
サンプル縫いに挑戦しました。
完成品を何名かのリーダーでチェックしましたが、
ボクも含めて一同
「う〜ん。キレイに仕上がっている」と感心。
思わずフロアの遠く離れたところから本人に向かって
大きな丸のポーズを送りました。
とても嬉しい事でした。
まだまだ個人的な技量の差や、欠勤時の穴埋めなどの問題は
ありますが、
そのマイナスを上回るプラスが、必ず結果として現れてくるのも
そう遠くはありません。
「人を育てる服作り」を目指して
ラベル:セル生産