[本日の血圧 128mmHg/88mmHg...毎日、胡麻麦茶♪]
(昨日)
「第5回技術研修会」の開催です。
参加12名。研修内容も縫製実技に入って2回目となりました。
まずは、前回の復習「フラップ」からスタートです。
【フラップ】
角の丸みをきれいに出すには、ゲージを乗せてトリコットなどの薄い素材で包むように
アイロンをしますと、きれいに簡単に丸みが作れます。
前回の講習で触れましたが、フラップ身返しをバイヤスにとり、
付け側を引き上げますと、角のハネ防止になります。
【袖ぐりテープ付け】
袖ぐりに、こはくテープをミシン付けします。
こはくテープは伸縮性がありますので、アイロンで縮めてから使用します。
脇入れをした後に後袖ぐりにテープを付けますので、後ろ側はふらしにして、
必ず前からテープを付けます。その為、下前身頃は表側に、上前身頃は裏側にと
左右逆側にテープを付けます。
※テープ貼りの場合は、貼った後に縮んだかどうかを必ずパターンで確認します。
【後中心】
(後中心地縫い後〜)
[クセ取り]
アイロンで縫い線が真っ直ぐになるようにクセ取りをします。中心割りをする際に
背中の高さ分を広げる必要がないようにクセ取りをします。
斜線部分は絶対に伸ばさないようにします。その為、伸ばしたくない部分は
右側に置くようにします。
[中心割り〜衿ぐりテープ貼り]
★ここで問題が発生しました。
後中心の衿ぐり部分が山型に飛び出てしまった人が、何人も見受けられました。
[ここでクセ取りのおさらいをします]
クセ取りは、縫い線を伸ばさないようにバイヤス方向にアイロンを動かしながら
それぞれのパーツの半分までアイロンを入れます。
☆アイロンテクニックとして...
@必要以上のスチームは出さない。
A乾熱アイロンで水分を乾かす。
Bバキュームで温度を下げる。
※アイロン動作は、叩くように。
「アイロンと過去は引きずらない(笑)」
【表脇入れ】
基本としては、裾から縫い上げます。
上前身頃を上から縫うと、ウェストから下の前身頃が伸び易くなります。
☆対処法としまして...
これから縫う先の布目(地の目線)を左手で押さえながら縫います。
※生地端は押さえません。
【表脇割り】
[クセ取り]
ウェストから下のクセ取りです。
ウェストから上のクセ取りです。
[表脇割り]
ウェストから下は、縫い線を真っ直ぐに通して割ります。
ウェストから上は、脇身頃の形状を崩さずに割ります。
【表肩入れ】
[後肩のイセ処理]
以前の研修会の「パターン縫い代付け」で付けたノッチ間に、ぐし縫いをして
イセころしアイロンをします。
肩線はダーツ分量分のカーブ形状になり、前側に回るようになります。
後肩にイセがあることにより、袖ぐり・後中心・肩の三方向から背中の高さを出します。
[表肩入れ]
イセ分量が多いと、左右でバラつきが発生します。
その対処法としまして...
@ノッチ(合印)の数を増やす。
A背中を上にして肩入れをする。
[表肩割り]
肩先の前に回す分量を作るために、左右共にネックポイントから肩先にかけて
アイロンを動かします。
アイロンのウマのどの部分が形状に合うか、カーブを有効活用しながら
身頃をセットします。
【裾上げ】
ヒップのゆとり分量をたたみ、フラットな状態で身頃を広げます。
裾線のつながり良く裾上げをします。
前工程で先に裾上げをした場合でも、表脇入れ&割りをした後に身頃を広げて
裾線のつながりを確認・修正をします。
【地衿付け】
[衿腰テープ付け]
返り線の3mm下に、こはくテープをミシン付けをします。
デザインにより、衿を首に据えるか寝かせるか、テープをイセて
付ける事で調整します。
伸び防止にテープを貼り、付け止まりに印を付けます。
[地衿付け]
身頃の形状を崩さないように、衿をたたみながら地衿付けをします。
[地衿割り]
地衿付け同様、必ず身頃が平らになるようにセットしてアイロン割り
をします。
衿・ラペルの縫い代部分を、上がりで折ります。
裏作りは次回研修会までの宿題となり、9/1(土)の第6回技術研修会では、
表衿付け〜前入れと、さらに工程は進みます。
「研修後記」
研修も後半折り返しとなり、だいぶスムースな進行となりましたが、
講師の方の説明の後、実際に作業を実施してみると思うように手が
動かない場面が多く見受けられました。
また、体験した内容を見よう見真似で、実際の現場で誤った動作を
してしまうケースも出てきました。
さらなる理解度の徹底を促していきたいと思います。