2007年09月02日

第6回技術研修会

9/2(日) 曇り...やっと過ごし易い朝、久しぶりの遅起き...

(昨日は...)

第6回技術研修会(参加14名)が開催されました。

今回の研修テーマは、「袖作り」「袖付け」です。

【表袖作り】

[袖口折り]
☆今回作成中の袖下部分は、パターン縫い代付けから確認してきた通り
直線ではなくカーブしています。袖口折りの場合も直線部は真っ直ぐに、
カーブの部分は、アイロン先を使って袖口ラインだけを折りクセ取りをします。
NZ.jpg
これは下袖縫いをした後の画像ですが、袖口ラインのつながりが角にならず
なだらかなカーブでつながる様にします。

[山袖のクセ取り]
☆下袖縫いをする前に、伸ばし部分をアイロンでクセ取りします。
形状を崩したくない袖山は右に置いて、バイヤス方向に生地を引っ張ります。
そのあと、折り返り幅(今回は4cm)までアイロンを入れて形状を整えて、
下袖と合わせてラインが合っているかどうか確認します。

★このアイロン作業が袖の形を
決める重要なポイントとなります。


そこで...前回まで何回も教わったアイロンによるクセ取り(ダーツ処理)ですが、
みんなの理解度を確かめる為に、突然1人ずつみんなの前で[実技披露大会]
を行いました!!。見ているのと実際やるのでは大違い。
恐る恐る1人ずつ[まな板の鯉(笑)]になりました。
lnC.jpg
みんなで作業を確認・指摘をしながら進行。「喉元過ぎれば熱さも何とやら...」で
実地を終えたスタッフは、ホッとして鯉から野次馬に変身!!。
「あ〜違うちがう!」「それじゃダメダメ!」と、トリに近づくにつれ
応援(!)が多くなりました(手の震えていた人もいたんですけれどね)。

★ここでK先生の実技見本です。

※1.アイロンは、蒸気孔を考慮して斜めに動かします。
※ポイントは左手の先行動作です。
右手のアイロンの先を支点として、そこから生地のバイヤス線上を
こまめに引っ張っていきます。
生地を伸ばすという意識ではなく、あくまでもバイヤス方向に距離を出す...
という意識で行います。

[下袖縫い&割りアイロン]
☆くせ取りをしないで縫った袖(左)と、くせ取り処理をして縫った袖(右)
の比較です。
NZEENZ? .jpg
くせ取り処理をしますと(右)、縫い目線は真っ直ぐになります。

☆下袖を縫った後、下袖の地の目を真っ直ぐに通しながら割ります。
その際に下袖のアームホール近くの形状を崩さない様に注意します。

(これも動画アップします byK先生)


下袖を割った後も、折り返り4cmまでアイロンを入れて整えます。

?.jpg
これを折り返すと...

下袖割り後(見本).jpg
これで袖の形状が決まります。

※アイロン処理の重要なポイントは、地の目を見ながら作業する事と、
どこまでアイロンを入れるかというアイロンの深さをパターンで確認する...
という事です。

[額縁縫い&アイロン]
☆額縁縫いは深すぎず浅すぎず、角の1針手前で止めます。
zD.jpg

☆額縁アイロンは、カットしないでアイロン割りします。
このような処理で、@お直しが利くA表にアタリが出ない
という利点が生まれます。
zAC.jpg

[ぐし縫い]
☆ぐし寄せミシンは、袖付けの縫い代1cm内の8mmに掛けますが、バイヤス部分は
ぐし寄せしてアイロンでイセ消しをしますと広くなりますので、縫い目線に
合わせるのではなく、バイヤス部分は浅く縫うようにします。

[山袖縫い&割りアイロン]
☆山袖縫いをした後、下袖割りと同様に下袖の地の目を通しながらアイロン割りします。
R.jpg

袖を表に返すと、袖の完成です。
C?({).jpg

下袖のつながりもキレイに出ています。

[ぐし寄せ&イセ消しアイロン]
☆手でぐし寄せをする場合の目安は、縫い代幅1cmで縫い代が折れるかどうか
が目安になります。
ぐし寄せの目安.jpg

☆イセ消しをする場合、平アイロンでも可能ですが今回はウマを使用します。
RCZ.jpg

☆最近は肩幅が狭くなる傾向ですが、その為には袖山に丸みを出さないと
着心地が良くありません。袖のイセを中心に寄せて袖を丸く膨らませます。
Ro.jpg

(それぞれ異なった処理をしました袖をボディに付けてみますと...)

tbgCZ.jpg
※こちらはフラットにイセ消しをした袖です。

oCZ.jpg
※そしてこちらが丸くイセ消しをした袖です。袖山が丸く膨らんでいます。

[肩パッドのチェック]
最近は肩パッドが薄くなってきましたが、固くなってきました。
そこで、「肩パッドが製品に合っているか?」という問題が生じます。
それぞれのデザインに合わせて肩パッドを成型しているわけではないので、
袖付けをする前に相性をチェックする必要があります。

☆1つの目安として...
pbh.jpg
肩パッドに定規を当ててみて、肩先部分の刳れ方を確認します。
1.5cmほど刳れていると馴染みが良くなります。

実際にボディに付けて仮止めしてみますと...
pbht.jpg

肩パッドはイセ気味に付けますが、アームホールに合わせて出来るだけ
長い距離を止め付けて「抱き落ち」を防止します。
※背中の地の目線を確認しながら肩パッドを付けます。

今回の相性ですと...
pbhJbg.jpg
肩パッドを7mmほどカットするか、

pbhNZ.jpg
肩パッドのくせ取りをして、外回り分量を増やします。

[表袖縫い]
★釜底が合ってないと袖の振りがズレて、俗に言う「袖が歩く」という
現象が生じてしまいます。
その対策としては...身頃と袖の釜底を合わせ、カーブが合っているところ
約3cm先から縫い始めます。
☆必ずアームホールは平らに置きます。袖のカーブの離れた分量を寄席ながら
縫います。これがイセ分量になります。
☆袖山ではミシンを止めないで一気に縫います。
DA.jpg

[袖ぐりアイロン&裄綿付け]
☆袖付け後、アームホールに一周アイロンをいれます。

☆裄綿は、アーム掘るの前後をイセながら付けます。イセることにより
袖との間に隙間を空けず、イセ分量を内側から補い「鱈の腹」を確保します。
t.jpg
肩先はイセると内側で余りがダブつきますので、引っ張り気味にイセずに付けます。

[裏袖作り&裏袖縫い]
☆裏袖を縫い、袖口折り、縫い代片倒しアイロンをして返します。

☆裏袖縫い(付け)は、出来るだけ長い距離を作り(保ち)ながら縫います。
D.jpg


(研修後記)
今回の研修で袖付けまで完成しました。
実際の日常での作業で、すぐにでも活用できるテクニックです。
K先生はメンズにも長けていますので、今回量産で投入された
メンズ仕立てのレディースの作成の際にアドバイスをいただき、
問題なく仕上がり大変助かりました。
現在本格的な[メンズジャケット]の作成依頼も来ています。
現有機械で「八刺し」をしたりなどのアドバイスも受けまして、
さらなる取り扱いアイテムの領域拡大を目指します♪。


posted by ミズミズ at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術研修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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