2007年09月17日

「第7回技術研修会」

9/17(月)  快晴!残暑厳しい!!

[本日の血圧 122mmHg/84mmHg...まぁ安定しているというコトで]

※9/15(金)の話ですが、昨日アップしている時間がありませんでしたので
2日遅れの本日アップとなってしまいました。。。m(_ _)m


第7回技術研修会  (11名参加)

☆今回は、[衿の後付け]と[前入れ〜前返しアイロン]と
いよいよ最終段階に入っていきます。

※弊社では、両衿をそれぞれ表・裏身頃の先付けして、総どんでん縫いをする
工程を採用しています。
そこでまず今回は、一般的な[衿の後付け]を部分パーツを使用して研修しました。

【衿の後付け】
☆地衿側で1mm控えて縫いますが、衿付け止まりが問題になってきます。
衿付け止まりで地衿はぶつかりますが、表衿はぶつからないで
ちょっとだけ穴が開きます。
t~T.jpg
そのコトを理解し、頭に入れながら縫わないと裏側の吹き出しや
ダブりの原因となります。

☆表衿を先に付けて、地衿が吹き出ないようにします。
tn.jpg
(実地スタート!)

★同時に「衿先付け」の場合の衿付け止まりの問題解決を模索します。

【表衿付け〜割りアイロン】
※前回の講習会時に表衿を付けなかったのは、
この問題があった為でした。
☆ゴージライン〜NP付近までは9mmで縫い、あとは8mmで流します。
t.jpg
☆ツレる部分は、切り込みを入れながら割り(と片倒し)アイロンをします。
AC.jpg

【総どんでん縫い】
★同時進行で模索していた「衿先付け時の課題解決」ですが、
試行錯誤の末、結論を見出すコトが出来ました♪。

[改良点]
@パターン設計時にそれぞれの縫い代設定を以下の通りにする。
a.身返し/9mm+表衿/8mm
b.前身頃/8mm+地衿/9mm
裏側.jpg
(a.表側)
表側.jpg
(b.裏側)

A衿付け止まりを控え分ずらしてセット、付け止まりより2cm離した
ところを仮止めする。
?DY~.jpg

B付け止まりをずらすコトを頭に入れながら衿部分を先に縫う。

以上の縫い方で、衿先付けの総どんでん縫いでも付け止まりの問題点

克服することができました♪。

【前入れ(総どんでん縫い)】
☆上の方式で、先に衿部分を先に縫います。
D.jpg
☆前身頃裾は、内側にふわりと返るカーブを出す為に、パターン設計時に
細かく入れたノッチを合わせて、設定したゆとり分量を内側に入れるように縫います。
O 蕪.jpg
☆裾の縫い止まり部分は、伸止めテープを貼るときにツリ気味に貼りましたが、
紳士服の場合は、身返しを引っ張りながら縫って返り分量を出します。

【総どんでんアイロン(前返し)】

※弊社の場合、ベテランが多いので[もみ出し]でラインを決めていますが、
これは経験(練度)を要するテクニックです。

☆[もみ出し]の場合、目打ちで突きながら少しずつアイロンを動かしていきますので
慣れない場合は「地の目が歪む」「生地が伸びる」「1回のアイロン距離が短い」
などの欠点が表れ、左右非対称になってしまいます。
そこで今回は、一般的な縫い代を「割る」「折る」という作業を取り入れました。
☆片ざらいした縫い代を見ながら、表側に縫い代を折ります。
D.jpg
☆角出しをする場合、左右同じ方向(順番)で折ります。
縫い方向と同じように身頃を回しながら折ると、左右非対称になります。
☆地衿付け止まりの縫い代を8mmほど下に倒して厚みを均等にします。
?AC@.jpg

外見が完成しました。

?AC.jpg
(右袖の裏地がボディに引っ掛かった状態で写してしまいました...
現物はちゃんとストンと落ちていますm(_ _)m。。。)

[中とじ]に進みます。。。

※「中とじ」の注意点!!
ミシンでとじる場合も手でとじる場合でも、必ず縫い代に近い部分を
とじます。
とじ位置が縫い代から離れれば離れるほど、ツレの原因となります。
~.jpg

☆袖の中とじは、必ず袖山から袖口に向かってとじます。

☆袖口を縫って本日の研修は終了です。


(研修後記)
今回で、外見は完成しました。
1つの作業工程をとってみても、様々なアプローチがありまして
その作業の1つ1つに、重要な意味・目的があるコトを毎回実感しています。
実際の作業現場で使用しない方法でも、その方法を知っているのと知らない
のでは大きな意識の差が生じます。
ただ漠然と与えられた仕事をこなすのではなく、
お客様からの要求品質に応えるべく、
様々な引き出しを用意して作成できる...
そういう個々が結集した技術集団を目指して
さらに頑張っていきます!!。




posted by ミズミズ at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術研修 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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